- みちびきライトすべての制御はM5Stack Core2を使用しています。
- みちびきライトの光は、道案内するための矢印や目的地までの距離の情報が表示できるようになっています。そのためただの光ではなく、レーザープロジェクターを使用して映像として地面に投影しています。
- プロジェクタが投影する映像はM5Stack Core2で生成し、M5Stack用ディスプレイモジュール(HDMI出力)を使用しています。
- 目的地の方向を計算するためには、自分の位置情報を取得する必要があります。今回、M5StacK用GPSユニットで自分の位置情報を取得しています。
- みちびきライトがどのような姿勢で、どっちの方向に向いているかを知る必要があります。そこで、BNO055使用9軸センサーフュージョンモジュールキットを使って、「みちびきライト」の姿勢を計算してきます。(みちびきライトはいろんな角度に持って、いろんな角度から投影することができるため、常に回転角(ロール角、ピッチ角、ヨー角)とその姿勢における北に対する角度を常に計算しています。)
- 目的地と自分の位置情報と「みちびきライト」の姿勢(北に対する角度)から、目的地の方向を計算して目的地の方向を指し示す矢印を作画しています。同時に距離も計算しています。(ヒュベニの公式(Hybeny's Distance Formula)を使って計算しています。)
- 目的地の設定は、QRコードから登録することができます。QRコードを読み込むためにバーコードスキャナモジュール(1D/2D コードリーダ)を使用しました。
- QRコードの中身は緯度、経度の数値データのため、QRコードを用意するだけで、簡単に新しい目的地を用意することができます。(みちびきライトは数値を読んで計算しているだけなので、みちびきライトでQRコードと目的地のテーブルを持っているわけではありません。)
- 各センサーとM5Stack Core2のインターフェースとして、M5Stack用Busモジュールを使用しています。
- ケースは現在はダンボールで自作し、その後3Dプリンタで製作しました。みちびきライトというドラえもんのひみつ道具のようなネーミングに合わせ、ドラえもんのスモールライトのようなデザインにしています。3Dプリンタを使っているので、もっと実用的なデザインにすることもできます。
みちびきライトの中身は次のようになっています。
プロジェクターから投影する光の映像とは別に、M5Stack Core2の液晶画面で受信している衛星の数や位置情報を表示してデバックで使用していました。
This device is a flashlight-type device that illuminates the nighttime path while also indicating the direction to the destination. The direction and distance to the destination are displayed within the light.
The control of this device is using the M5Stack CORE2. The light of the flashlight is not created by an LED or a bulb. It is created by a small projector. The images projected by the projector are generated by the M5Stack CORE2. To input the images into the projector, I used M5Stack Display Module. To calculate the direction to the destination, it is necessary to obtain one's own location information. I used M5Stack GPS Unit. To determine the orientation of the device (which direction it's facing relative to the north), I used a 9-axis sensor, BNO055. This device uses Hybeny's Distance Formula to calculate the direction to the destination and the distance to the destination. Destinations can be loaded using QR codes. barcode scanner module (1D/2D code reader) is used for reading QR codes. To interface with each sensor and the M5Stack CORE2, the M5Stack Bus Module is used.
決勝進出者の相互投票と、ヒーローズビンゴの結果により選出されました。
アニメの世界にあったかのような「錯覚」を覚えてしまうような、アイデアと完成度を兼ね備えたプロダクト。
アイデアのひらめきだけではなく、それを実現してしまう圧倒的な技術力とこだわりで、みんな納得のヒーロー賞。
2023年のものづくりを代表する作品といっても過言では無さそうです。
精度はどうか、視認性はどうか、安全性はどうか、というような実用性はともかくとして、シンプルで分かりやすいアイデアとデバイスの造形が、某猫型ロボットのひみつ道具のような、ワクワクさせられる「どこか懐かしい未来」を感じさせてくれて最高に面白かったです!
動画を見るだけで、作品のすべてを感じれる映像に、ずるいを超えてジェラシーを感じずにいられませでした。
地図アプリがあっても「結局どっちに行けばいいかわからない」という人も少なくないであろう中、ゲーム利用にも何らかの課題解決にもつながりそうな両面性を持ち合わせており、「どんな風に使えばいいだろう」とワクワクさせてくれる点に惹かれました。ひみつ道具的な、思わず手に取ってみたくなるフォルムも素敵です。
道案内ガイドとして非常に興味深いアイデアです。Core 2と GPS ユニットを使用し、道路上にガイドなど地面に投影し、GPS 機能を備えた懐中電灯です。とても良いアイデアなので、この作品をさらに小さく改善し、より実用的なものにしていくことを期待します。