私たちは、必要なときに必要なものをその場で作り出せる世界を実現したいと考えています。この世界では、椅子が欲しいときには椅子を、机が欲しいときにはその場で机を作り出すことができます。そのための着想を得たのが、わたあめ機の仕組みです。
わたあめ機では、材料を回転皿に投入し、溶かした材料を回転させてわたを作成します。回転皿の回転数を操作することで、生成されるわたの体積を調整でき、また、生成したわたを再び溶かして異なる体積のわたに作り変えることも可能です。
この特性を生かし、私たちはわたで絵を描くようにオブジェクトを作り出せるデバイス CottonSketchPen を開発しました。このデバイスにより、ペットボトルやビニール袋といった身の回りにあるプラスチックを溶かし、好きな形に変換することが可能です。
CottonSketchPen は、わたあめ機の機械的な構造を活用し、プラスチック素材を溶かして一方向に射出する仕組みを持っています。
このように、CottonSketchPen は既存のわたあめ機とは異なり、わたの生成方向を制御し、異なる素材を使えるように工夫されています。