M5 AtomS3を買ったはいいものの、何を作ろうかと考えていた時、ふとアイデア担当の「卓上のクリスマスツリーが欲しい」という一言があり、ならばPOVで作ろうと考えて勢いで作りました。もともと立体映像やPOVにも興味があり、MRの研究や作品にもつなげられないかと挑戦してみました。
やってみたはいいものの、UIFlow2のプログラムでは上手く絵が描けず、WS2812Bなので通信速度でフレームレートが足りなかったり、何ならモーターやバッテリーと一体にすると重すぎて動かないと色々な課題が出てきて、結果的にモーターとLED部分を別々にして手で押さえるという理想とは程遠いものとなってしまいましたが、ひとまず形にしてみました。当然(?)ながら相方からは「思っていたのと違う」と言われました。
こうして自分の手を動かしてみると、改めて世の中に出ているPOVの完成度の高さを感じます。もっと装置を進化させて、いずれは新しい立体映像装置を作り出したいですね。
絵の描画にはWS2812-2020のドットマトリクス基板を使い、M5 AtomS3のPortAから制御しています。回転機構はタミヤのツインモーターギアボックスにして、本体とは別の電源で駆動します(ただぶん回すだけ)。
ソフトウェアの開発は、LEDの制御ライブラリにAdafruit NeoPixelライブラリを採用し、マイコンに描画する絵のデータを配列(uint8_t)で入れたうえで、描画する絵を一定のタイミングで切り替えています。容量と処理時間を少しでも抑えるべく、LED一つひとつの色をバイト型の数値(0~255)で指定するようにした上、PROGMEMでRAMの使用容量を減らすようにしましたが、代わりに色の表現力は落ちています。