学校や企業でのグループワークでは、アイスブレイクを通じてメンバー同士の距離を縮めることが多いですが、初対面や普段あまり交流のない人たちとの打ち解けは、ややハードルが高いものです。そこで、ロボホンを介してコミュニケーションを図ることで、自然と場が和み、アイスブレイクのハードルを大幅に下げられるのではと考え、この作品を制作しました。ロボホンを使うことで、初めてのメンバー同士でも楽しく会話が弾むきっかけを提供し、グループ全体の一体感を高めます。
今回の開発では、GASとRobrickを活用し、スムーズなプロジェクト進行を目指しました。ChatGPTのAPIを使った開発は今回で2回目ということもあり、GAS上でのAPI連携は比較的スムーズに行えました。しかし、GASをWeb APIとして運用する際の認証設定では思わぬ課題に直面し、その解決にはやや時間を要しました。
さらに、ロボホンを利用する上ではRobrickでの開発が求められ、APIリンクの生成やロボホンからのデータ送信においても試行錯誤が必要でした。特にロボホンの発話には文字数制限があり、その制約内での実装は一筋縄ではいかない部分がありました。
現在、ChatGPTからの話題提供は一度きりにとどまっており、その後の会話の継続や、より深いアドバイスを行う機能の実装が課題となっています。今後は、ロボホンとChatGPTを直接連携させることで、複数回にわたる対話や、より高度で複雑な会話形式の実現を目指しています。このアプローチにより、ロボホンが単なる話題提供者にとどまらず、ユーザーとよりインタラクティブで豊かなコミュニケーションを図れるようになることを期待しています。今後の開発を通じて、より人間らしい会話体験を提供し、ロボホンの活用範囲を広げていきたいと考えています。