「3Dプリンタで出力した『Xくん』を、3Dスキャンでスキャンして、3Dプリンタで再出力する」
メンバー
うのっち🍝
@sanpeita
作品ページ
そもそも「Xくん」とはいったい…
2023年7月にうのっちが制作した、当時の風刺を表現したものです。

その後
SK本舗のお正月のイベントにて
Revopoint MINI 3Dスキャナー がビンゴ大会で当たりました
そして今回にいたります
感想
ハードウェアとの絆レベルが大事
3Dプリンタも、ハードとの絆レベルが必要ですが、3Dスキャンも絆レベルが必要なのだなと思いました。
最近では、精度の高い3Dプリンタも販売されて、さほど絆レベルは求められませんが、それでもあるにこしたことはなく、3Dスキャンはまだ手放しでガジェットとしてお手軽に(軽率に)扱えるものではないなと、今回の制作で実感した次第です。
これは悪い意味でそう感じたとかではなく、ものづくりが好きな人であれば、とても楽しいと思うことでしょうし、もし身近な人で扱いに困っている人がいれば、手厚いサポートやアドバイスが必要であることも認識できた、という意味です。
Xくんはとてもシンプルな構造でした
今回のコピー元のXくんは、そもそもシンプルな形なので、スキャン後のメッシュ減量さえ突破すれば、いつものものづくりのフローで順調に進めることができます。
そのため、次回またコピーしてみたいものは、やはりもう少し形状が複雑なパーツが混在しているオブジェクトにチャレンジしたいと思っています。
Xくんを3Dスキャンしよう
https://www.revopoint3d.jp/
使っているのはMINI 3Dスキャナー
たぶん販売終了なので、Amazonの画像から
公式ではMINI2が販売されています

ずれてきているけれど…大丈夫かな

フレームレートが1万いったのでこのくらいにします

不安は的中した
深淵を覗き込んだXくん…多次元が重なってしまったようだ

ひとまずこの状態で点群データを融合します

アプリ切り替えます

Revo Scan 5 をつかっていきます
動画は、スキャンの様子。ターンテーブルはこのくらいの速度でよさそう
ゆっくりすぎると、深淵が侵食してくるのがわかった
https://youtube.com/shorts/USQjtKUMrvA?feature=share
スキャン終了

点群を融合していきます

進捗の様子

アイソレーションを検出すると、こんな感じになった。要はいらないかもしれないゴミとかそんなん?

適用後。すっきりしました

メッシュ化完了。かなりいいかんじ

エクスポート
PLYファイルだって

plyファイルのXくんを手直ししよう
インポート
Blender4.1系でインポートできそう
ちなみにTinkercadはサポートされていませんでした

デフォルトだとでかい

インポート時のスケール倍率を0.01にしてみる

ちいさすぎた…のか? バーチャルな寸借で考えるとまあ割と間違ってはいないものの、編集しづらいよね…

インポート時のスケール倍率を0.05ですすめます

tinkercadで編集したいので、角度とか調整します
その後、stl形式でエクスポートします。
https://youtu.be/U2lSkG_VF48
Tinkercad編
容量おおきいってさ

ちょ、おま、160MBって…

なっとくの可視化

RevoScanで「メッシュ編集」で「簡略化」します
90%さくげん
ここらへんの頂点数とかポリゴン数は、clusterのアバターアップロードで制限があった古の時代のユーザーなら感覚的に進められるかもしんない

再度Blender経由でstlに変換、Tinkercadへ
今度はメッシュ数制限にひっかかる

RevoScanで「簡略化」95%にします

さらにRevoScanでメッシュの削除がわかりました
https://youtu.be/Tw5OIRUs6Nc
メッシュの削除とアイソレーションでここまで削りました

Blenderにて確認

デシメートモディファイアを適用(平面(Planar))

多少粗はあるものの、許容範囲内

Tinkercad「おまたせ」
Blenderから等倍でエクスポートしているため、Tinkercadでインポート直後は超絶小さいです。下図のTinkercadではすでに大きくしたものです。

「穴」でバリとりします

個人的にはこれでOKな気がします

Xくんは横幅が37mmくらいなので、最後のサイズ調整です

Cura編(スライサーソフト)
スライスしましょう(積層は0.2mm)
印刷時間は1時間ちょいっぽいです

完成
