昨今、イベントを企画するにあたって、「エコを意識したい」「発生するゴミの量を減らしたい」というような要件があがってくることも少なくないでしょう。しかし、具体的に何をするべきか考えてみたときに、悩んでしまった経験はありませんか。今回、紹介する種類別ゴミ計量記録システムは、まさにこの悩みを解決しようとして開発されたプロダクトです。
私たちは、まずは発生したゴミが適切に分別されて処理されること、有効な対策をたてるために発生したゴミをデータ化すること、これらの2点を出発点とすることにしました。不適切に放置されたゴミは巡り巡って環境への負荷に転じますから、まずは適切にゴミを分別して必要以上の負荷が発生しないムーブメントの中に人々を巻き込むことが、一定の効果を発揮するのではないか、と考えました。また、発生したゴミをデータ化をすることは、ゴミ削減のための試行錯誤に必要な指標を残すことになり、課題の明確化や効果測定の助けになることが期待できます。
現在はまだ、小規模なイベントで試験運用をしている段階ですが、得られる知見やゴミ削減の実績を積み重ねて、人々の心を豊かにする催事の実現と過大な環境負荷の抑制を両立させる手段を社会に提供できれば、と考えています。(このプロダクトで、いつか日本最大級の音楽フェスに呼ばれたいです)
上記の動作を1分程度の間隔で繰り返すモジュールを6セット作成しました。それぞれに、「燃えるゴミ」「食べ残し」「飲み残し」「ペットボトル」「空き缶」「空き瓶」を割り当て、どのような種類のゴミがどの時間帯に増大したのかデータとして記録するシステムを構築しました。