こんなモノがあったら、と1994年に描いたアイデアシートのイラストがこれです。
これらを具現化できるだけの技量や時間が当時の自分にはありませんでした。長らく頭の片隅に閉じ込めていたのですが、簡易で安いソレノイドバルブをECサイトで購入できることを知ったのをきっかけに具現化の検討を開始し、構想26年にして2019年に完成したのがGlowing Air-Bubble Clock (ver.1)です。 その後、表示品質を高めたver.2、4文字同時表示を可能としたver.3、そしてこの3D形状表示を可能としたver.4の完成にて、構想29年目に当時の自分が想い描いたアイデア全てを、自分で具現化できました。 ちと時間はかかり、そして規模はだいぶ小ぶりとはなりましたが、本作はGlowing Air-Bubbleシリーズに一区切りをつけるものとなりました。
これまで実際に作ってきて、個々の気泡には自然の揺らぎを伴うため、完璧な調整と制御は難しいところがあるのがわかりました。ただ、上昇しながら毎回異なる崩れ方をすることや、季節・気温によりゆったり感の様子が変わることこそ、電子的なデジタル表示装置には無い本作の本質的な特性であり、なにかを醸し出す素になっていることにも気づきました。
回路もソフトもプロでない個人でここまで作ることができたのは、オープンなモノづくり環境の充実に加え、安価で豊富な品揃えのECサイトがあってこそです。このような個人へのモノづくりの民主化がさらに進展し、世界中の誰にも広がっていくことを願うばかりです。
・「ナディア アート サイエンス ミュージアム」に出展します。名古屋・栄 ナディアパークで2022年10月25日から30日まで、11月1日から20日までは名古屋市科学館に会場を変えて、ほぼ1ヶ月にわたり展示されます。
・Ogaki Mini Maker Faire 2022 (2022年12月3日、4日) にも出展します。
お近くの方は是非、現品でリアル3D表示をご覧になってください。41種類入れ込んだ今回の表示コンテンツ、どれが好きかなど感想もいただければ尚幸いです。
*紹介動画を Ogaki Mini Maker Faire 2022の表示コンテンツのハイライト版に変更しました。(2022年11月21日)
ESP32にて、以下の制御をしています。
グリセリン液を入れているアクリル製の槽(W190mm x H290mm x D190mm)含め、アクリル板とMDF板をレーザーカットした部品で筐体を構成しています。電子部品、電磁弁、エアパス部材は通販で入手できる標準的なものです。
The following control is performed using ESP32 on arduino.
In this model, the glycerin solution is put in an acrylic container (W190mm x H290mm x D190mm). Other housings are made up of laser-cut parts of acrylic board and MDF board. Electronic components and airpass components are standard items available online.