Oculusで動画を見たり、ノイズキャンセリングがしっかり効いたヘッドホンをつけて没入体験をしたことがありませんか?すごいですよね。本当に現実世界から離れた気持ちになります。
しかし2021年の技術ではフルダイブすることはできません。触覚は実際に体を動かし、神経を刺激しないと感じる事ができないんですよね。
触覚に刺激を与えて楽しんでいる(意味深)時に限って、親や奥さんが部屋に入ってきて・・・絶望するわけです。 特に親の場合、死にたくなります。わかりますよね?
自分が若かった頃と比べると技術が進歩し、今まで以上に没入感が得られる環境が整い視覚や聴覚が仮想空間に奪われることで、実世界で起こっている事に気づくことが困難になってきました。 つまり10年前と比較すると、明らかに下半身事故が発生するリスクが高まっているのです。
下半身を守りたい。下半身事故ゼロを目指し、現実世界で起こっていることを教えてくれるシステムを開発する事にしました。
こちら自宅の階段の映像です。
自宅では階段の3段目に人感センサーをセットしています。センサー反応後、階段を登り、現場のドアノブを握るまで約10秒ほどかかります。
センサーが反応してからハプティックデバイスが動くまで約1秒。約9秒でパンツを履くことができれば事故が防げると考えられます。 パンツを履くには4秒ほどかかるので、計算上余裕で事故が防げると言えます。
私はパンツを下ろし、現場で準備。奥さんにも協力してもらい、1Fから現場まで来て、すぐにドアを開けてもらいました。
結果は・・・成功!(動画を見て下さい)
これで今後安心してVR動画等楽しめそうです
このデバイスを開発するにあたり最初は大きめのトランスデューサーを使っていたのですが、デバイス自体も大きく且つ重いため、あまり使い勝手がよくありませんでした。 しかし今回最終的に利用した触感デバイス開発モジュールの"hapStak"はすごく優秀。軽くて小さいのに、トランスデューサー以上のパワーで震えてくれました。ウェアラブルデバイスとの相性もよく、肌で振動を感じることが容易にできました。
今回こちらのモジュールをお貸しいただき、ありがとうございました。ヒーローズリーグ最高です!
まずこのシステムはM5AtomをコアとしたハプティックデバイスとAmazon Echo Show10が内蔵する照明や、センサーのデバイスのハブ機能を活用しています。
このデバイスは触感デバイス開発モジュール"hapStak"のデジタル版を使っています。 このデバイスはM5 Atomで開発ができるようにデザインされており、M5 Atomにwavデータを配列に変換したデータを格納、I2S経由で音データを出力すると、アクチュエーターがwavデータを再現し震えます。 またEspalexaライブラリを活用して、Wi-Fi経由で家庭のalexaデバイスを中心としたスマートホームシステムに接続することでAlexaや他のデバイス(今回はセンサー)をトリガーに動かすことができるようにしました。